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抽象的な視点で見るAI

2025年10月29日

AIに関しては何がどこでヒントになるかわからないので、思いつきをメモっておこうと思う。

スキルを拡張するインターフェースとしてのAI

CursorなどのAIエディタを使うことで、これまで自分一人ではできなかったことができるようになる。

  • ディレクターやデザイナーがコードを書いてプロトタイプを作れるようになる
  • フロントエンドエンジニアがバックエンドのプログラムやアプリケーションを実装できるようになる

少し距離をおいて見れば「だれでもなんでもできる」世界が近づいてきている気がする。

デザインに軸足を置いている人が作るデザインと、開発者がAIを使って作ったデザインは、成果物だけ見れば、同程度のクオリティかもしれない。

決定的に違うのはそれを「評価できるかどうか」という点な気がする。拡張されるのはスキルだけであり、センス、経験が拡張されることはない。私たちが考えるべきはAIで作ったものがどうこうという話ではなく、AIを使っている人が誰か、ということなのかもしれない。

※ 私は「センスがいい」とは選択肢の多さと、数ある選択肢の中から最適な選択ができることと定義していて、それは経験によって伸ばすことができるものだと考えている。

しかし評価できないということは、評価をスキップするという利点を生む可能性もある。評価をスキップすることは一般的にはよくないことだが、スピード感を重視するケースでは、最低限の品質をクリアしていれば先に進めるということが大事なケースもある。

完璧主義はしばしば二の足を踏む原因となることがある。なにかツールを作った時も、何度もコードを見返してはリファクタリングしてみたり、なんてことのない機能を追加してみたりで、リリースできない病にかかることがある。

勝手な想像だが、以下のような無意識が働いているような気もする。

  • 人が時間をかけて作ったものにはそれ相応のクオリティを求めてしまう
  • 作るためにかけた時間に比例して、評価にも時間をかけなくてはいけないと思ってしまう
  • AIでここまで作ったの?すごいじゃん、となる(いまはまだ)

話を少し戻すと、ある程度誰でもなんでもできる世界が来た時、組織はどうあるべきなのか。職種の境界線があいまいになるとした職種別組織はどのように機能するのだろう。逆コンウェイ作戦は機能するのだろうか。

使いっ走りとしてのAI

Atlasのように、AIに頼んで自分の代わりにオンライン上の操作をやってもらうとか、いわゆるパシリのようなAI。