情報との向き合い方に悩む2023年

2023年5月21日

最近、情報を純粋に楽しむことができなくなってきている気がする。理由は二つある。

1つは仕事の内容がマネジメントにだいぶ偏ってきていて、技術者としての成長を感じれなくなってきているということ。

技術書よりもビジネス書とか組織作りとかみたいな本を読む方が圧倒的に増えたし、その分、人としての成長？はあるのかもしれないけど、そういうのは定量的に測れないのであまり実感がない。

別にマネジメントが嫌いなわけではないんだけど、マネジメントは自分が頑張ればどうこうなる性質のものでもなくて、とにかく考えて考えて、いろいろやって、成果がでないとほんと全て投げ出したくなるような無力感を感じる時もままある。

組織作りとかの記事には当たり前のように課題とか問題が書いてあって、あたかも自分のことが書かれているような気がして、それもそれでけっこう精神的にストレスがあるし、組織作りはどっちかというと、周りのためっていう感覚があって、自分が頑張って働きやすい環境を作らないと！みたいな自らが生み出した謎の責任感に押しつぶされそうになることもある。

逆にプログラミングに関する情報がなかなか頭に入ってこなくなってきているのは、そういうプログラミング以外の考え事が後を経たないので、集中できない状態にあるからなのかもしれない。

自分の中ではエンジニアリングを捨てるつもりもないし、少なくとも40歳までは技術に対する興味関心を持っていたいとは思っているので、ラスト1イヤーの過ごし方をふり返ると、やっぱり同じ過ごし方はしたくないなーとも思う。

マネジメントもエンジニアリングも両方自分のためになることではあるんだけど、自分の中では「マネジメントは組織のため」で、「エンジニアリングは自分のため」というイメージがなんとなくある。

結局自分の中でその2つとの向き合い方がまだはっきりしてないんだろうなと思う。プレイングマネージャーは二足の草鞋ではないはずなので、うまくブレンドさせていきたい。

情報を楽しめなくなってきている理由の2つ目がAI。

世の中変わるスピード速いなーとは感じていたけど、最近はAI関係もあってさらに速く感じる。変化が速いというよりも、情報量がかなり増えてきていて、変わっていることを感じざるを得ない、というのが正しい表現かもしれない。

AIに関する情報量が増えると、相対的にこれまで自分が興味を持ってインプットしていたような情報が少なくなって、つまらんなぁ〜と感じている。

それもあってかはわからないけど、手を動かして生成AI使ってみても、この先に自分が楽しいと思える世界を想像できないというのが正直なところ。

自分が何が楽しくてエンジニアやってるのかっていうと、やっぱりプログラミングによってひらめきを形にすることであって「手段が目的なんだよなー」という気持ちと、「あーこのツール作らなくてもAIでできそうだわー」という無力感にまたも押しつぶされそう。

結局、自分の時間を自分だけの裁量でコントロールできない状況や出来事にストレスを感じていたり、変化が速くなって情報がたくさん溢れた結果、自分が持つ時間のキャパシティの範囲で情報収集ができないことに焦りを感じていたりするのかもしれない。

休日に仕事のことを考えたりすることが当たり前になってきていて、それは自分自身が選択してやっていることだから半分納得はしているけど、自分の時間を仕事に侵食されているようにも感じてそわそわする。

ここまで書いて、やっぱり自分はあれこれ考えこんでしまうタイプなんだなぁと改めて感じる。

サウナに行ったり、ランニングしたり、キャンプしたりすることが楽しいと思えるのは、そういうことをやっている時は、いろいろ考え込まなくていいよって自分の中で自然と決めているからなのかも。