大規模なプロジェクトを細かくしたい
2023年10月29日
大規模なWebサイトのリニューアルプロジェクト一気にやるツラくない?もっと段階的に進行できないかしら、という話。
なぜ一気にサイト全体をリニューアルするのか
- 変わった感を出したい
- たとえば会社にとって大きな変化があった場合に、変わった感をWebサイトでも表現しようとすると、前の見た目が残ってると中途半端感が出る
- できるだけ早く負債を解消したい
- 時代遅れのデザイン、インターフェース、システム
- システムがシステムと絡み合っていて、部分的リニューアルするという手段がない
- 旧サイトと新サイトを同時に運用する難しさ
- 新旧を併存させるということは、両方管理していく必要があるということ
- 規模によっては古い状態がどれくらい残っているのかの管理も大変
一気にサイト全体をリニューアルすることの問題
- 公開するまでプロダクトとしての価値は「0」
- いま作っているデザイン、インターフェース、システムが1年後に時代遅れにならない保証はない
- 公開までに新しい技術革新が起きたり、新しいデバイスが出てきたら、たぶん乗り遅れる
- 1年かけて公開したプロダクトが市場にマッチするとは限らない。失敗したらまたやり直すのか?
WebサイトのMVPは決められないのだろうか
WebサイトはMVP(Minimum Viable Product)を決めるのが難しいのかも?
たとえばWebサイトにはグローバルナビゲーションやサイトマップが当たり前のようにあって、そこからいろいろなページに遷移できるわけだけども、新しい見た目をしたページから古い見た目のページに遷移するのはユーザーからしたら違和感がある。
ユーザーとしても一貫していた方が使いやすいのは当たり前だし、半端なものを世の中に公開するのは気が引ける、それは当然だろう。
たしかに全部一気にやるっていうのが、一番わかりやすい。ように見えるけど、分かりやすいように見えるだけで実際やるのはとんでもなく難しい。どうにかできないか。
まず思いつくのはサイトを分散させること。大規模なWebサイトは文字通り規模がでかすぎる。ページ数がとんでもない。1つのサイトにいろいろなコンテンツを突っ込みすぎなんじゃないかと思う。
そのコンテンツの共通点って「その会社やサービスが関係している情報であること」の一点だけだし、全部同じ見た目である必要性ってほんとにあるのだろうか。
ちゃんとユーザーシナリオを定義して、そのストーリーのなかで登場するページだけリニューアルする、というような整理もできるのではないかと思う。
別のサイトだということがちゃんとユーザーに伝われば、回遊した時に見た目が変わっても納得できる気がする。その伝え方が難しいんだけども。
とにかく全部大事だから全部一気にやります!って優先順位付けすることをサボってるだけではないかとも思う。それでうまくいくならなにも文句はないけどね。