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人にやさしくの前に

2025年5月14日

「人にやさしく」という2000年代に流行ったドラマがあるが、今考えると人にやさしくすることができる人は様々な余裕がある人なんじゃないだろうかと思う。

東日本大震災のとき、どこが主催してたか覚えてないけど、ボランティアを募集していたので行ったことがあった。活動に参加したい人が集まる場所があって、時間になると主催側から説明がある。「今日はこういう活動(依頼)があります。行ける人はいますか?」と聞かれて挙手していく、みたいな感じだったと思う。

印象的だったのは、自分に余裕がない人はボランティア活動には参加しないでください、という話があったことだ。

震災の時は大きな被害があった地域と、小さな被害で済んだ地域が分かれていて、当然ながら報道では大きな被害が流れる。自分は比較的軽い被害だったので、じっとしていてはいけないと思う日々が続いた。多分いろんな人がそういう心境だったと思う。

だから自分の生活がままならなくてもボランティアに参加する人が一定数いたんだと思う。もちろんそういう人がいるのも理解できるし、すごいことだと思う。

ただ私の中では人生における辛さや苦しみというのは相対的な尺度で判断するものではない。肉体的にも精神的にも周りより余裕があったとしても、自分自身が自分には余裕がないと感じるなら、周りに協力をする前にまずは自分を助けることを考えた方がいい。

他人を助けることだけが自分を助けることになっていてはいけないのではないだろうか。もしかしたらそれは自分と向き合うことに逃げているのかもしれない。

人にやさしくの前に、自分にやさしくなろう。そうすればきっとだれにでも優しくなれる。