コイツできる、と思うこと
2021年11月3日
私はWeb開発者として働いているが一緒に働いている人で「この人できるな」とおもうことをまとめてみた。あまり職種は問わずに書いてみる。
いろいろ書いてみたけど、結局自分以外に対して気遣いができるってところなんだろうなとは思う。
言っていることが分かる
情報というのは理解ができて初めて意味がある。当たり前だけど、
言ってることが全然分からない >>>>> 言っていることがなんとなく分かる >>> 言っていることが正確に分かる
というようなイメージで「言っていることが全然分からない」に該当する人は正直ほとんどいない。ごくまれに「伝えたい訳ではなく、ただ話したいだけの人」がいるが、その場合はほとんど聞き流している。 言っていることは分かるけど、ところどころ「?」が出てくる人が圧倒的に多い印象がある。自分は途中で「?」が出てくるとそれ以降話が入ってこなくなってしまうので、毎回そこで話を止めてしまう。(嫌われそう)
たとえば、サウナについての記事を書く際に
- サウナの起源
- いろいろなサウナ
- おすすめのサウナ
- サウナの入り方
という章立てをしたとしよう。こういうときに「サウナの紹介をした章で書いたように…」的なことを書かれると、果たして2章と3章どちらだろうかと気になってしまう。
こういうときは「2章『いろいろなサウナ』で書いたように…」みたいに書いてくれると明確に分かる。
提示される情報が揃っている
「言っていることが分かる」で書いたのと近いけど、どちらかと言えばフォーマットを揃えるなど、情報の正規化を意識できるといいと思う。
正規化とは…
正規化(せいきか、英語: normalization)とは、データ等々を一定のルール(規則)に基づいて変形し、利用しやすくすること。別の言い方をするならば、正規形でないものを正規形(比較・演算などの操作のために望ましい性質を持った一定の形)に変形することをいう。多くの場合、規格化と訳しても同義である。非常に多くの分野で使われている言葉で、分野によって意味も大きく異なるため、頻度が高い分野についてそれぞれ個別に説明する。
分かりやすく言えば、つねに情報の形を揃えることを意識してほしいということ。
例えば最近よく見るのは、スケジュールを作るときに
- ページ制作①
- 設計
- デザイナーチェック
- 検証
- ページ制作②
- 設計
- チェック
って感じになっているとか。(ページ制作①と②でやることは一緒だけど、②ではデザイナーチェックと検証をひとまとめにして書かれている。)
情報の正規化は、情報を作る仕組みを用意している人や、コピペを使うのがうまい人は自然とできていると思う。
文書のアウトラインが綺麗
情報、特に文章はWikiに追加されたり、Markdownとしてドキュメント化される可能性もあるため、できるだけアウトラインまで考えられているといい。最低限見出しレベルだけでも書いてくれるだけでいい。
ただのテキストにそこまで…と思うかもしれないが、これができる人はタスクの大小問わず同じことを意識していると思う。
できるだけ文章はマークダウンで書くようにすると、自然と情報設計を考える癖がつくのでといいと思う。
Single Source of Truth(SSoT)を意識できている
Single Source of Truthは日本語では「信頼できる唯一の情報源」という。
Wikiにページがあるくらいだからプログラミングにおいては一般的な考え方であるが、なにもプログラミングにしか言えないことでもない。
同じ情報を複数のファイル内で個別に管理している状態はいずれどちらかを更新しなくなるし、それ以前に無駄が多い。
あと唯一の情報源がチャットとか、外部サービスのコメントだけに残されている場合、検証フェーズで正解とする情報をまとめ直す手順が発生するのでできれば避けてほしい。
MECEに整理できている
MECEとは
MECE(ミーシー (Mee-cee)[1]; 英語: Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive (頭字語))とは、「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉である[2]。要するに「漏れなく・ダブりなく」という意味である[2][3]。経営学、経営コンサルティングなどの領域でよく使われる言葉である[1]。アメリカ合衆国の戦略系コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに所属していたバーバラ・ミントによって開発された概念であり、ロジカルシンキング (論理的思考) の一手法として用いられている[1]。
最近「高校生のなりたい職業1位に「エンジニア・プログラマー」」という記事をみた。
1位が「エンジニア・プログラマー」、2位が「公務員」、3位が「会社員」と書かれている。私は「会社員」であり「エンジニア」でもあるからこのランキングはMECEじゃない(ダブりがある)なぁと思う。
できるだけ先を案じている
例えば、公開されている情報は いろいろな人が、いろいろなタイミングで、いろいろな方法で参照するため、どんな状況でも、どんな文脈でも同じように理解できるような文章を考えたほうがいい。
だから「口頭で補足」は危険をはらむ。詳細度をあげるために口頭で確認することはあっても、情報は必ずテキスト情報で残すようにした方がいい。
議事録という形ではなくてもよく、会話中にアウトプットに直接手を加えるとか、原稿に反映するようにするとか。Single Source of Truthを守れていればなんでもいい。
「先のことを考えている」という意味では、後工程の作業を想像して適度に先回りして情報を用意しておくと、かなりスムーズにことが進むと思う。
情報を抽象化できる
間違えたことに対して「ここが違うということはこっちも違う」といった当たりをつけられる人は強い。
これは個別具体的な内容をできるだけ抽象化して物事を少し俯瞰して見る力だと思う。
具体的な情報を提示できる
これは経験値的なところもある。「あまりいい例が出てこないなぁ」といった場面で、どストライクではなくても「あぁーそんな感じ!」っていう具体例を出せると強い。
あるいみ「情報を抽象化できる」とセットで、インプットした情報を頭の中で抽象化して、自分の引き出しから検索かけてヒットしたものをアウトプットする感じ。
抽象化できたところで引き出しが少ないとか、引き出しは多いけど必要なときに引き出せないとかはもったいないと思う。