So What!?

カテゴリ

記事

連絡先

何か間違っている情報などがあればTwitterにてメッセージください。

ご注意

このBlogはアクセスデータをGoogle Analyticsおよび、Cloudflare Analyticsに送信しています。また研究開発用にSentryにパフォーマンスデータを送信しています。それ以外のデータは収集していません。

この先を考える

2023年6月3日

世の中の経営者や役員がどう仕事に向き合っているのか知りたい。いや、特になりたいわけではないんだけど、いざそういうタイミングになってからではやっぱり遅い、というか、なんか大した覚悟もなく、なりゆきで経営層になったような人に会社引っ張ってもらいたくない、そんな人の下で働きたくはないと、自分は思う。

私は会社は社員でできているものだと思っている人間なので、経営層になったら社員のQOLをあげなきゃならない立場になると思っている。言い切ってしまえば社会なんてどうでもいい。会社で頑張ってくれている人に報いることができない会社が、多くの人に報いることなんてできるわけがない。

ただそうなると、自分と会社の優先順位が変わってしまいそうで怖い。自分の時間が欲しいと思う反面、会社の行く末、そして会社で働く社員の人生や家庭が自分にかかっていると思うと、自分の時間を手に入れたとしても100%楽しむことができるのだろうか。果たして・・・。

やっぱり大義名分的なものがないと経営者にはなれないのだろうか。たいした理由もなく、なんとなく新卒で入社したような若者がその会社の社長になることはあり得るのだろうか。社会よりも社員、というようなことを言っているような人間に経営なんてことできるのだろうか。必要な時に必要な決断ができるのだろうか。

周りの人よりも会社のことを考えて行動してきたと思っている(それが仕事なので当たり前だけども)、それは結局いろいろやった結果、自分が楽になりたいとか、自分のためになるとか、自分の進みたい方向に推進したいからであって、社会における会社の立ち位置とか会社をもっと大きくしたいとか、そういうことは考えていなかった。ただただやるべきことをやってきただけ。

経営者は視座、視野、視点が違うという話はよく聞くけど、自分が何者なのかを考え直すことから始めた方がいいのかもしれない。何者として、外を視るのか。どこになってどこを視るのか。


ここまで書いて、ふと任天堂の元社長である岩田さんのことを思い出して「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」を読み直した。

なぜ岩田さんが頭に浮かんだのか、それは岩田さんが自分にとって理想の社長像に近いからなのではないかと思う。

自分がどんな会社で働きたいかというと、「ボスがちゃんと自分のことをわかってくれる会社」や「ボスが自分のしあわせをちゃんと考えてくれる会社」であってほしいと思ったんですね。

岩田さんは社員全員、ひとりひとり話す機会を定期的に作っていたらしい。それは自分自身がそういうボスがいる会社で働きたいと思っているからであり、それをしっかり体現している。

最低限、苦手だろうがなんだろうが、やってもらわないと困るということを決めないと一緒に働けないんですね。というときに、その「最低限のこと」を、なるべくちいさくすることが、経営者としてただしいんじゃないかなとわたしは思うんです。

私はできる限り、その人がやりたいことを仕事としてやらせるのがベストだと思っている。やりたいことがない人にはいろいろやってもらって、やりたいことを見つけてもらうか、それでも見つからなければ、おそらく転職した方が自分のやりたいことができる。

とはいえ、全員がやりたいことだけやっていては会社が成り立たないので、誰かが誰もやりたくない仕事をやらなくてはならないこともある。

考えようによっては、仕事って、おもしろくないことだらけなんですけど、おもしろさを見つけることのおもしろさに目覚めると、ほとんどなんでもおもしろいんです。

似たようなことを考えたことがある。仕事の中にやりたいことやおもしろいと思えることを見つけるというよりも、自分の興味にやるべきことを近づけるというようなイメージが近い。

仕事の中だけで面白さを探そうとすると、本来やりたかったことを見失うこともあるのでそこは気をつけたい。

自分にはないものをその人が持っていて、自分にはできないことをやっているということに対して、敬意を持つこと。この敬意が持てるかどうかで、働くことに対するたのしさやおもしろみが、大きく変わってくるような気がする

会社にはいろいろな人がいる。誰が正しい、正しくないなんてことはなく、考え方や見ていることが違うだけ。自分とは違う意見や考え方を受け入れることは自らの経験や生き方を見直すことにもなる。そこには少し痛みが伴うけど、それを乗り越えられれば、新たな面白さが見えてくる。

どの選択肢を選んだら、1日の時間のつかい方として後悔しないで済むんだろうか、ということがとても難しいテーマになってきた

こんな考え方したことなかった…。とにかくタスクを洗い出して、緊急度や重要度で優先度付けして、機械的に時間の使い方を決めたりしてた。

後悔しないで済むかどうかは、人によって何を重要視しているかによって変わるから、緊急度や重要度というようなある程度機械的に決められるようなものでもない。

そして、後悔したかどうかは、多分1日の終わりにその日を振り返らないと分からない。

お互いに得意な分野が違うというのがいいんですよね。なんというか、相手が自分にはない長所をたくさん持っているから、安心できるんですよ。そこは岩田さんに任せていれば大丈夫だな、と思えるので。逆に、得意なことが似通っていると、対立も起こりやすいし、どっちかが譲らなくちゃいけないという場面も増えてくる。

分野がかぶっていると、どうしても自分と相手を比較してしまうことがある。他人と自分を比較したってしょうがないことはわかっているのに、自分が見えている範囲だけで良し悪しを判断してしまう。いま思えばだいぶ傲慢だな。

自分とあの人は別の分野を得意としている、ということがはっきりしていれば、比較なんてしない。

逆に対立しているなと感じたら、別の分野の人だと考えるようにすれば幾分かマシかもしれない。

やっぱり、岩田さんは「そういうことが好きでやっている」んですね。だから、みんな納得がいくし、やらされているというような意識がない。そういうことを通して各自が自分で考えるようになる

やらされている感を感じているのではないか、ということは常日頃感じる。いろいろ申し訳なさそうに頼むのはよくないかもしれない。

誰かが楽しそうに好きで突き進んでいる姿は、きっとその道に続いてもいいんだなという安心感を周りに与えてくれるんだろうなと思う。そういう人が増えればきっと楽しくなるんじゃないかなぁ。


とはいえ、まずは会社が掲げるパーパスに共感することが第一条件な気がする。うちの会社パーパスないけど。

そこに共感できなければ、その会社において、給料以外に出世する理由がない。そして自分はこれ以上お金もらってもなぁという感じなので、ほんとに、もう。って感じ。

今年はなにか分岐点になるような予感がする。